よくあるご質問
ご購入前
- Q補聴器を使用するタイミングを知りたい
- A
補聴器を使用するタイミングは、以下のような状況や兆候に基づいて判断されます。
- 聞こえの変化: 人の声が聞き取りにくい、高い音が聞こえにくい、またはテレビの音量を以前より大きくする必要があるなど、聞こえに変化が感じられたとき。
- 会話の理解: 会話を理解するのが難しくなったり、特に背景音がある環境で他人の話が聞き取りにくくなったとき。
- 社会的な影響: 聴力の問題が社交活動や日常生活に支障をきたし、孤立感やコミュニケーションのストレスを感じるようになったとき。
- 家族や友人からの指摘: 聴力の問題に気付いた家族や友人から指摘されることがある。
これらの状況に当てはまる場合は、耳鼻咽喉科の医師等の専門家に相談し、聴力検査を受けることをお勧めします。補聴器の使用が適切かどうかは、聴力検査の結果と個々のライフスタイルやニーズに基づいて判断されます。
- Q補聴器を使えば、難聴になる前のように良く聞こえるようになりますか?
- A
補聴器は聴力を補助し、聞こえを改善するために設計されていますが、難聴になる前の正常な聴力を完全に回復させるものではありません。補聴器の主な役割は以下の通りです。
- 音の増幅: 補聴器は特定の周波数の音を増幅し、聞き取りにくい音をよりクリアにします。
- 音質の改善: 最新の補聴器は、音質を改善し、聞こえを自然に近づける技術を備えています。
- 環境適応: 多くの補聴器には、異なる聞こえの環境に合わせて自動的に調整する機能があります。
しかし、補聴器は聴力の損失を治療するものではなく、残っている聴力を最大限に活用するための道具です。使用される方の聴力の程度、補聴器の種類、個人の適応能力によって、得られる結果は異なります。
補聴器を初めて使用する際には、最初は音が不自然に感じられることがあります。時間をかけて徐々に慣れ、調整を重ねることで、より良い聞こえの体験を得ることが可能ですが、定期的な聴力検査と補聴器の適切な調整、装用される方の適応力が重要です。
- Q片方の耳だけ着けても大丈夫ですか?
- A
はい、補聴器は片耳だけで使用することも可能です。
耳の状態や聴力のレベルによっては、片耳だけで十分な効果が得られる場合もあります。ただし、両耳に着けることでよりバランスの良い聴覚体験が得られることが多いです。片耳だけの使用を検討している場合は、専門家の意見を参考にすることをお勧めします。
- Q購入した補聴器は、すぐに使いこなせますか?
- A
補聴器を購入した直後にすぐに使いこなすことは、個人によって異なります。多くの場合、補聴器の使用には慣れる時間が必要です。以下の点を考慮してください。
- 慣れる期間: 新しい補聴器を使い始めると、最初は音が不自然に感じられることがあるため、時間をかけて徐々に慣れる必要があります。
- 調整期間: 補聴器は初めて使用する際に補聴器店などで専門家によって調整されますが、最適な設定を見つけるためには複数回の調整が必要なことがあります。
- 使用環境: 最初は静かな環境で使用し始め、徐々に異なる環境に慣れていくことが推奨されます。
- 指導とサポート: 補聴器などの専門スタッフから、使用方法、メンテナンス、トラブルシューティングについてのアドバイスやサポートを受けることが重要です。
- 継続的なフィードバック: 使用感や聞こえ方に関するフィードバックを専門家に伝えることで、補聴器の設定を最適化できます。
補聴器の使いこなしには時間と忍耐が必要ですが、適切な調整と継続的な使用により、日常生活における聞こえの質が大きく改善されることが期待できます。
- Q補聴器を使うことでさらに聞こえが悪くなりませんか?
- A
補聴器を使用することによって聞こえがさらに悪くなるということは通常ありません。実際には、補聴器は以下のように聞こえをサポートします。
- 適切な音量調整: 補聴器は専門家によって個々の聴力レベルに合わせて調整され、必要な音だけを適切な音量で増幅します。
- 聴力の維持: 補聴器を使用することで、聞こえにくい音を聞くことができるようになり、聴覚を活性化し続けることができます。これにより、未使用時に比べて聴覚の低下を遅らせることが期待できます。
- 聞こえの改善: 補聴器は、特に難聴がある場合に聞き取りにくい音をクリアにすることで、日常生活におけるコミュニケーションを改善します。
補聴器の使用による聞こえの悪化は一般的ではありませんが、不適切な使用や調整がなされていない場合には聞こえに影響を与える可能性があります。そのため、補聴器の選択、フィッティング、調整は専門家に依頼し、定期的なメンテナンスや再調整を行うことが重要です。また、使用感や聞こえ方に変化があれば、速やかに専門家に相談することをお勧めします。
- Q補聴器を使用し聞き取れるようになるまでに、時間がかかるのはなぜですか?
- A
補聴器を使用し聞き取れるようになるまでに時間がかかる理由はいくつかあります。
1.聴覚器官の適応時間:聴覚器官は、補聴器を使って音を聞くようになると、それまで聞こえにくかった音に対して適応するまでに時間がかかります。
2.音声処理の学習:聴覚器官は音を検知するだけでなく、脳で音声処理を行って意味を理解する必要があります。補聴器を使うことで、新しい音の特徴を学び、脳が適切に処理するための時間が必要です。
3.補聴器の適合性:補聴器は、使用者の聴力状態や生活環境に応じて調整する必要があります。適切な調整がなされないと、音の聞こえ方が変わってしまい、適応が難しくなることがあります。
以上の理由から、補聴器を使用し聞き取れるようになるまでには、個人差はありますが数日から数週間、場合によっては数か月かかることがあります。しかし、適切な調整や使用方法を守り、継続的に使用することで、より効果的な聞き取りが可能になります。
- Q必要な時だけ着ければ良いのでしょうか?
- A
聴力やお困りの状況によって異なりますが、補聴器は必要な時に装用することができます。ただし、補聴器に慣れるためにも、無理のない範囲で一日中装用することをおすすめします。特に初めて補聴器を使用する方は、装用に慣れるためにも、毎日少しずつ時間を延ばして使用することが大切です。また、補聴器を長時間装用することで、疲れや不快感を軽減できる場合もあります。ただし、必要ない場面での装用は避け、正しい使い方を心がけてください。補聴器の取り扱い方法やお手入れ方法についても、補聴器販売員が丁寧にご説明いたしますので、遠慮なくお尋ねください。
- Q耳鳴りがしていても補聴器を使えますか?
- A
耳鳴りがある場合でも、補聴器は使用することができます。
ただし、耳鳴りについてはまだ研究が進んでおらず、原因や治療法については解明されていないことが多いため、まずは耳鼻咽喉科医の診察を受けることをおすすめします。耳鳴りの原因によっては、補聴器を使用することが適切でない場合があります。
当店では、お客様に合った補聴器を提供するために、補聴器についての専門知識を持ったスタッフが常駐しております。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
- Qマスクをつけても邪魔にならない補聴器はありますか?
- A
オーダーメイド(耳あな型)補聴器がおすすめです。耳の外側から装着する耳かけ型と比べて、耳あな型はマスクやメガネの影響を受けにくく、快適にお使いいただけます。お客様に合わせた形状で作られるため、フィット感も抜群です。
- Q補聴器に消費税はかかりますか?
- A
補聴器本体に消費税はかかりません。
補聴器は「 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 」(薬機法)で定められた医療器具のため、消費税のかからない非課税対象商品です。
ただし、補聴器を構成する部品や、充電器、乾燥ケース、電池などのアクセサリーは課税対象となります。
- Q集音器とは何が違うのですか?
- A
集音器と補聴器は、どちらも聴力をサポートする目的で使用されますが、いくつかの重要な違いがあります。
1. 対象となる聴力の範囲: 集音器は主に軽度の聴力低下に対応しており、周囲の音を増幅して聞こえやすくするのが特徴です。一方、補聴器は、軽度から重度の聴力低下に対応し、専門スタッフによって個々の聴力に合わせてフィッティングすることが可能です。
2. 個別調整: 補聴器は、聴力検査の結果に基づいて、ユーザーの個別のニーズに合わせて調整されます。一方、集音器は一般的な音の増幅に焦点を当てており、個別の調整ができないものがほとんどです。
3. 機能と技術: 補聴器は、最新のデジタル技術を使用しており、雑音の抑制、音声認識の向上、指向性マイクなどの高度な機能が含まれます。集音器にはこれらの高度な機能の無いものがほとんどです。
4. 価格: 集音器は一般的に補聴器よりも安価です。ただし、補聴器の方が機能面で優れており、個々の聴力低下に合わせたサポートが受けられます。
5. 専門家によるサポート: 補聴器は、技術を有する専門スタッフによって適切にフィッティングされ、調整されます。一方、集音器は個別のサポートを受けることができません。
要するに、集音器は軽度の聴力低下に対応するためのシンプルな増幅デバイスであり、補聴器はより広範囲の聴力低下に対応し、個別に調整された高度な技術を提供するデバイスです。お客様の聴力状況に応じて、適切な製品を選択することが重要です。
- Q水にぬれても大丈夫な補聴器はありますか?
- A
最近の補聴器はIP57/IP68といった防塵、防水に関する国際保護等級を取得した日常防水仕様のものが多くなっています。
ただし、完全防塵・防水ではないので注意が必要です。
防水タイプの補聴器は、シャワーの際やプールでも安心してお使いいただけますが、濡れたままの状態で放置する。あるいは水や汗に濡れた状態でバッテリーロッカー(電池のフタ)を開けるといった、濡れた際の取り扱いを誤ると故障するおそれがありますのでご注意ください。
- Q補聴器の購入は医療費控除の対象になりますか?
- A
医師による診療や治療などに直接必要な補聴器の購入のための費用で、一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額は、医療費控除の対象となります。
補聴器が診療等のために直接必要か否かについては、診療等を行っている医師の判断に基づく必要があります。
一般社団法人耳鼻咽喉科学会が認定した補聴器相談医が、補聴器が診療等のために直接必要である旨を証明している場合には、補聴器の購入費用は、医療費控除の対象になります。
補聴器の購入費が医療費控除の対象となるには単に聞こえを補うために使用するという目的ではなく、「 医師による治療等の過程で直接必要とされて購入した補聴器 」であることが条件となります。 詳しくは、お近くの税務署にお尋ね下さい。
【 国税庁 】「補聴器の購入費用に係る医療費控除の取り扱いについて(情報)」
https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/shotoku/shinkoku/180416/index.htm
【 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 】「補聴器購入者が医療費控除を受けるために」
http://www.jibika.or.jp/members/iinkaikara/fukusi_koujyo.html
ご購入後
- Q補聴器のお手入れはどうすれば良いですか?
- A
補聴器は耳に着ける機械のため、汗や耳あかで汚れることがあります。
汗や水で濡れた場合は、良く拭いて乾かしてください。また音が出るところ(音孔)に耳あかがなどで塞がると音が出なくなったり、弱くなる場合がありますので、正しい手順でお掃除してください。
また使用後は、補聴器に溜まった湿気をとるために、付属の乾燥ケースに入れて保管することをおすすめします。
ご購入後は定期的にメンテナンスを受けることが大切です。
- Q購入後に聴力が変わっても使えますか?
- A
現在主流のデジタル補聴器は、お使いになる方の聴力に合わせて細かく音を調整することができるので、聴力変動に合わせて再調整することで、長く使い続けることができます。
快適にお使いいただけるよう、定期的な聞こえのチェックや補聴器の再調整をおすすめいたします。
- Q補聴器を付けても相手のことばがはっきりしません。
- A
早口の相手や、音が反射(残響)する場所での会話は苦手です。
家族や周囲の方の協力も大切で、「ゆっくり、ハッキリ、区切って」話かけてください。
- Q補聴器から「ピーピー」というのはなぜですか?
- A
「ピーピー」という音は、補聴器で発生するハウリングという現象によるものです。
補聴器は、マイクを通して入った音を大きく拡大して聞くことができます。しかし、時々補聴器から出た音が耳の隙間から外に漏れてしまいます。この漏れた音が再びマイクに戻り、繰り返し増幅されることで、「ピーピー」や「ヒュルヒュル」といった音が発生します。
- Q補聴器は何年使えますか?
- A
補聴器の寿命は、日々のお手入れや使い方によって異なりますが、一般的には約5年とされています。消耗した部品や、聞こえ方の変化に適応できなくなることから、多くの方は4~5年で新しい補聴器に買い替えることが一般的です。ご購入後は、定期的にメンテナンスを受けることが大切です。
- Q補聴器を使いこなしていくためには?
- A
補聴器を上手に使いこなすためには、以下のステップを実践して、徐々に慣れていくことが大切です。
1. 最初は静かな環境で、置き時計の音や外の鳥の鳴き声、テレビの音など小さな音に耳を傾けてみましょう。
2. 自分の声も補聴器を通して聞こえます。耳道閉鎖効果による違和感やこもった感じに慣れるため、音読を行いながら自分の声に耳を慣らしていくことが必要です。
3. 静かな場所で、親しい人と1対1での会話を楽しみましょう。
4. 補聴器の使用時間を少しずつ延ばしましょう。装用や聞こえ方に慣れてきたら、会話相手の人数を増やしたり、外出する機会を増やしてみてください。
基本的に、最初の日から一日中使用できるわけではありません。慣れるために、時間をかけて使用時間を延ばしていくことが大切です。